3町村が合併した桜川市は、図書館が整備されていない8市町村のうちの1つであり、市外の図書館の利用を余儀なくされていた。ここ桜川市にできる初めての図書館複合施設として、桜川市の存在感を市外の人にもアピールできる場づくりと、市民が自らの街に対するシビックプライドを醸成する場づくりが最重要課題とされた。
桜川市は、古来『西の吉野、東の桜川』と称され、現在でも日本有数の桜の名所である。市内に自生する11種類のヤマザクラは国の天然記念物となっており、また石材の産地としても著名である。図書館のテーマ配架に風土や文化を取り入れ、書棚構成にこの11種のヤマザクラの名前を冠し、ここでの生活を彩る「桜川ミュージアム」のような複合施設となることを目指した。2階と3階に展開される「メディアマウンテン」は全長50mにも及ぶ壁面書架を中心に、展示室やスタジオなど多様なメディアを内包する空間として、訪れた人に思いがけない知識や体験との出会いを提供している。
構造:RC造一部S造、地上3階建て塔屋1階 敷地面積:6,805.05㎡ 建築面積:1,488.73㎡ 延べ床面積:3,634.84㎡ 設計・監理: 佐藤総合計画 吉田朋史(元所員)、徐駿 AkH建築設計室 本澤幸一、高橋一誠
← 前のページに戻る
3町村が合併した桜川市は、図書館が整備されていない8市町村のうちの1つであり、市外の図書館の利用を余儀なくされていた。ここ桜川市にできる初めての図書館複合施設として、桜川市の存在感を市外の人にもアピールできる場づくりと、市民が自らの街に対するシビックプライドを醸成する場づくりが最重要課題とされた。
桜川市は、古来『西の吉野、東の桜川』と称され、現在でも日本有数の桜の名所である。市内に自生する11種類のヤマザクラは国の天然記念物となっており、また石材の産地としても著名である。図書館のテーマ配架に風土や文化を取り入れ、書棚構成にこの11種のヤマザクラの名前を冠し、ここでの生活を彩る「桜川ミュージアム」のような複合施設となることを目指した。2階と3階に展開される「メディアマウンテン」は全長50mにも及ぶ壁面書架を中心に、展示室やスタジオなど多様なメディアを内包する空間として、訪れた人に思いがけない知識や体験との出会いを提供している。